描いて・作って・遊べる デザエモン

開発/発売元 株式会社アテナ
販売価格 13545円
発売年月日 1994年 9月30日
プラットフォーム スーパーファミコン
攻略本 デザエモンを100倍遊ぶ本(調査中)

絵描衛門に続いてリリースされた、SFC版デザエモンです。

ファミコン版からかなりの年月を経てリリースされた事もあり、内容はかなり洗練されています。

また、スーパーファミコンマウス対応なので、作業時における快適度がグッと上がっているのも大きなポイントでしょう。

バックアップ機能付きで、作ったゲームを保存しておく事が可能な点はファミコン版と同じです。

ただ、SFCソフトとしては非常に多い容量を保存するためか、非常にデータが消えやすいのが難点でもありました。

スーパーファミコン版です。

アスキーのRPGツクールをはじめ、スーファミは多くのツクール系ソフトが発売されました。

しかし、その中でもデザエモンは群を抜いて素晴らしい出来で、確たる存在感を放っていました。

その上、前作とは違い、売り上げも好調だったようです。

現在でも、中古屋でよく目にする事が出来ます。

ちなみに中古屋で買うと、前の人が作ったデータをプレイできるという、かなりメイニアックな楽しみ方も出来ます。

ただ、繰り返しになりますが、バックアップデータが消えやすい事だけは致命的でした。

絵描衛門と違い、箱もソフトも普通の大きさです。

ただ、説明書が分厚い!

まぁ、この点はツクール系ソフトの宿命でしょう。

内容は全てカラー印刷で見やすいし、作りたくなるような絵が散りばめられていたりと非常にいい感じです。

(絵描衛門の説明書は2色刷りで文字が多く、やや読み辛かった)

 

それにしても、「ゲームデザイナー養成ソフト」「渋い歌舞伎のパッケージ」と比べ、ポップになったものです。

ちなみに、正式には「描いて・作って・遊べるデザエモン」が正確なタイトルらしい。


 

起動直後画面。

絵描衛門と比べると、非常にスッキリしています。

タイトル奥の壁紙はスクロールしています。

 

作業中のBGM変更等も行える等、快適な作業環境提供に注意が払われているのが感じられます。


ドット絵エディッタ。

使用色数が4色から16色に増え、格段に綺麗な絵が描けるようになっています。

操作性の良さは絵描衛門から引き継がれており、もちろん右クリックで色を拾う事も可能。

描いた絵の保存なども、楽に出来るようになっています。


敵キャラ設定画面。

敵キャラは、雑魚として16×16を16種類、16×32を8種類、32×16を8種類、32×32を8種類、64×64を4種類作る事が出来ます。

ボスキャラは128×64か、64×128の大きさを選ぶ事が出来、各ステージ1体づつ登場させる事が可能。

ちなみに、背景は、各ステージ224×64のマップチップを32種類使用出来ます。

こう書くと驚異的なスペックに聞こえますが、実際は細かい制約も多くあるので、それ以下になる事でしょう。

しかし、それを差し引いても強力なスペックである事は確かでしょう。


音楽エディッタ。

絵描衛門より、そうとう強化されています。

使える音色も作れる小節も増えているので、市販ゲームに負けない曲を作る事も出来ます。

音色は32種類から選ぶ事が可能。

サンプルゲームも多数収録されており、名曲も多く混じっています。


サンプルゲームも、もちろん同梱されています。

DAIOH galeの名で、見た通り、グラフィックはスーファミとしての水準に充分達しています。

というか、下手な市販ゲームより綺麗な程。

デザエモンでここまで作れるという力をこれでもかと見せ付けてくれます。

 

ちなみに、アーケードゲームの「大王」という作品の移植であるのですが、似てるという程度でほとんど別物です。


 

緊急回避用のボムが装備されているのも、絵描衛門から進化した部分です。

ただ、細かい設定は不可能。

 

その他にも、タイトル画面の設定やコントローラー設定が出来る等、進化した部分は数多くあります。

 

スーファミのデザエモンです。

ここら辺からデザエモンの知名度は一気に上昇し、今の地位を気づいたように思います。

絵描衛門も凄かったのですが、デザエモンはそうと言われなければ市販ゲームと見分けが付かないクオリティーのものまで作れるのが本当に凄い。

ただ、「武器が3種類固定」等のシステムには改変を加えられないので、システム的には同じようなSTGになってしまう・・・という弱点はあるのですが・・・。

知名度の上昇に比例するように、作品コンテストも2度実施されています。

そしてその優秀作は、後発のデザエモン+に収録されています。

 

今の目で見ても、かなり本格的に作りこめるのは驚嘆に値します。

デザエモンからゲーム作りに目覚め、ゲーム業界に行った人も数多く居る、偉大なるソフトです。

 

戻る